2003年ロシア下院選挙(にせんさんねんロシアかいんせんきょ)は、ロシア連邦議会の下院(国家院、Gosudarstvennaya Duma、定数450議席)の選挙。2003年12月7日投開票。

特徴

選挙前の予想通り、ウラジーミル・プーチン大統領の与党、統一ロシアが優勢であり、比例代表で120議席、小選挙区で103議席をそれぞれ獲得し第一党となった。統一ロシアが大勝したのと反比例して、ロシア連邦共産党以下、他の政党は大幅に議席を減らした。また、統一ロシア以外の政党でも親プーチンの態度を取る政党もあり、連邦議会は完全にプーチン政権のコントロール下に置かれた。

統一ロシア以外の政党では、ロシア連邦共産党が野党第一党の位置を維持した。ロシア自由民主党は、2、3の選挙区で議席を回復した。しかし自由主義、改革派のヤブロコ、右派連合は、ユコスから政治献金を受けていたことも影響し、ほとんど議席を失い壊滅的打撃を受けた。中道左派勢力では、母国(ロージナ)が議席を伸ばした。

選挙結果

選挙は小選挙区比例代表並立制で行われた。定数450議席中、225議席は比例代表で選出され、得票率5パーセントを超える政党が議席を獲得することができる。5パーセントを越えた政党は統一ロシア・ロシア連邦共産党・ロシア自由民主党・母国の4党。残り半分の225議席が小選挙区から選出された。

選挙区選挙

比例区選挙

脚注

外部リンク

  • Election results - official information (ロシア語)

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