オニハタタテダイ(鬼旗立鯛、学名:Heniochus monoceros)は、スズキ目チョウチョウウオ科に分類される魚類の一種。種小名は「一角獣」を意味し、英名は仮面を被ったような見た目、和名は頭部の突起に由来する。
形態
- 全長は約25cm。
- 頭部に突起が付いている。
- 体側の横帯は2本。
- 尾鰭は黄色。
- 類似種
よく似た種としてシマハタタテダイがいる。
- 頭部の黒の横帯が、本種のものは背鰭基部まで架かるのに対し、シマハタタテのものは背鰭基部まで架からない。
- 胸鰭を通る黒の横帯が、本種のものは背鰭の後ろに伸びる のに対し、シマハタタテのものは背鰭の前に伸びる。
などが両種の相違点である。
生態
雑食で、甲殻類、ゴカイ類、藻類などを食べる。
水深30mまでの熱帯地域のサンゴ礁に棲み、単独かペアで見られる。本州(紀伊半島)では夏になるとタイドプールや漁港に出現することがある。
分布
西・中部太平洋・インド洋。日本では本州中部以南に分布する。どの地域でも見かけやすい割に数は多くない。
飼育
観賞魚。大きくなるため大型の水槽を用意する必要がある。
脚注・出典
参考文献
- 中村庸夫『チョウチョウウオガイドブック』TBSブリタニカ、2003年、p. 128頁。ISBN 4-484-03404-2。
関連項目
- 魚の一覧
- 熱帯魚
外部リンク
- FishBase
- Dianne J. Bray. “Heniochus monoceros”. Fishes of Australia. ミュージアム・ビクトリア. 2021年2月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月23日閲覧。


