日吉 ミミ(ひよし みみ、1947年〈昭和22年〉7月21日 - 2011年〈平成23年〉8月10日)は、日本の歌手。埼玉県浦和市(現:さいたま市)出身。本名は黒岩 和子(くろいわ かずこ)。旧姓は小池。

略歴

1970年代に嬌声(きょうせい)と呼ばれる放り投げるような高音域の声質と頽廃的な内容の作品群で脚光を浴びる。

1967年5月にビクターより「池和子」名義にてシングル『涙の艶歌船』でデビュー、3枚のシングル盤をリリースするもヒットに恵まれなかったため、1969年11月に改名して再デビュー。改名第2作となる『男と女のお話』が大ヒット(累計売上は60万枚超)、選出後辞退した江利チエミの代替出演ながら同年の「第21回NHK紅白歌合戦」に本作で初出場を果たす。

その後、しばらく低迷するも1978年10月5日に発売した阿久悠作詞・中島みゆき作曲の『世迷い言よまいごと』がTBS水曜劇場『ムー一族』劇中歌に起用され、飲み屋のシーンで自ら出演し歌唱したことで話題となりヒットし、再び脚光を浴びた。歌詞には演出の久世光彦によるアイデアで回文「ヨノナカバカナノヨ(世の中馬鹿なのよ)」を織り込むことが指定された。

1980年代には『オレたちひょうきん族』(フジテレビ)に山本リンダ・安倍律子と「ごっくん娘」でレギュラー出演。また、1990年発表の『北風ぴゅうぴゅう』はピップエレキバンのTVCMタイアップによりヒットした。

前身の大洋ホエールズ時代からの横浜ベイスターズファンでもあり、私設応援団「横浜ベイスターズを優勝させる会」の副会長もつとめていた。

2010年5月31日、新曲『いのちのしずく』キャンペーンで名古屋を訪れた際、2009年5月に膵臓がんの手術を受けていた事を明らかにした。

2011年8月10日、膵臓がんのため東京都内の病院で死去。64歳没。法名は、日芳院釋尼美和。

ディスコグラフィ

シングル

  • 全てビクターからリリース(ビクターレコード → ビクター音楽産業 → ビクターエンタテインメント)。

アルバム

オリジナルアルバム

カバーアルバム

ベストアルバム

タイアップ

出演

NHK紅白歌合戦出場歴

注意点

  • 出演順は「出演順/出場者数」で表す。

歌手として出演したその他の歌番組は多岐に渡るため割愛する。

テレビドラマ

  • プレイガール(1970年9月21日放映第77話「男と女の夜のお話」)
  • おさな妻(1970年10月2日 - 1971年9月24日放映、全50回) - 駒形由美子 役
  • 新・番頭はんと丁稚どん(第27話・第34話)
  • 夏姿花の忠臣蔵(TBS系、1972年6月4日放映)
  • 初春寄席賑(MBS系、1973年1月3日放映)
  • さくらの唄(1976年) - 染 役
  • ムー一族(1978年5月17日 - 1979年2月7日放映、全39回)
  • ビートたけしのこにくらじいさん2(フジテレビ系、1984年12月10日放映)
  • 水曜グランドロマン「新春スペシャル 花と家族」(1989年1月4日放映)
  • 土曜ワイド劇場「家政婦は見た!16・名門ファッションデザイナー家族の乱れた秘密」(1997年7月5日放映)

映画

  • ネオン警察 女は夜の匂い(1970年12月5日公開、ダイニチ映配 )
  • 青春大全集(1970年12月16日公開、松竹 )
  • リストラ代紋 史上最強の公務員(1996年7月27日公開、クリエイティブアクザ )

NHK「みんなのうた」

  • 若者と小犬とクロアサン(1977年)

舞台

  • 喜劇 水戸黄門漫遊記

ラジオ

  • 日曜バラエティー(NHKラジオ第1、2010年6月27日)
  • 歌の散歩道(NHKラジオ第1、2010年7月16日)

脚注

関連項目

  • 1967年の音楽#デビュー - (池和子 名義)同じ年にデビューした歌手
  • 1969年の音楽#デビュー - (日吉ミミ 名義)同じ年にデビューした歌手
  • 水曜劇場 (TBS)#1970年代

外部リンク

  • ビクターエンタテインメント・公式ホームページ(商品)

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